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蓋の内側 [楽器]

私の愛器はフレンチタイプのチェンバロと、フレミッシュタイプの2台です。

フレンチタイプは良くコンサートに持っていきます。先日のコンサートの時の写真です。

先日も載せましたが・・・。

ご覧のように楽器の内蓋に油絵が描いてあります。

これ自体は、フランスに留学していた日本の画家さんが書いてくれたのですが、描かれているのはフランスロココの画家 フラゴナール という方の「フォンテンブローの噴水」という絵の反転した模写です。楽器の蓋の形ともとの絵の雰囲気が反転すると丁度良かったので、そうしました。
この絵を入れたために楽器の値段がぐっとアップしましたが、思い切ってそうしました。

この絵画は現在、個人所有で、年に一度見れるそうです。有名な銀行の一室に飾られているとの事。

フラゴナールといえば、「ぶらんこ」が有名ですが、こちらは「音楽のレッスン」という絵

描かれているのはチェンバロのレッスンですね。

蓋の絵に戻りますが、画家の方が、少し遊んでくれまして、数ある人物の中に私の顔を模写してます!  さらに前に飼っていた猫「タマ」も描きこんでくれました。
          これはタマちゃんです 

どこかで私の楽器に対面の折は探してみてくださいね。


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楽器の見分け方 イタリアン編 [楽器]

無事にコンサートは終わりました!
「ブラボー」と言う声があってうれしかったです。

さて、今日は楽器。

イタリアタイプの楽器は今まで出していなかったので、今日はそれ。

教室にあるイタリアンタイプです。
うすく堅い木で造られています。鍵盤は一段鍵盤がほとんど。
ヴァイオリンなどの弦楽器を横にしたような感じで、パリンとした音色が特徴。

この楽器は本体です。本体のみ脚の上に載せてあります。見ての通り、コンパクトなボディーで出来てます。通常本体には蓋や鍵盤上の覆いもありません。

という事はそうではないのもあるわけで、アウターと言われる一回り大きな箱に本体が入っている場合も多いです。
そのアウターは美しい装飾がされているもの、絵画が描かれているものがあります。それはよく見るチェンバロの形になっています。

先日行った「浜松楽器博物館」のアウターケースに入ったイタリアンです。

コレはぴったりに出来ていますが、多少大きさが合わないものもあって
演奏する時に引っ張り出したりします。

イタリアンの音色とそれ以外の楽器の聴き比べが出来るCDです。

3台の歴史的チェンバロの魅力

3台の歴史的チェンバロの魅力

  • アーティスト: レオンハルト(グスタフ), ピッキ, マック, メルーラ, ケルル, スウェーリンク
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2004/06/23
  • メディア: CD


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楽器の見分け方 その? [楽器]

先日のブログでヴァージナルについて書きました。
その時に、スピネットについても触れましたが、分かりやすい画像があったので載せます。

ヴァージナルは弦が奏者に対して横に張ってあります。
これに対してスピネットは斜めに張ってあります。そこで、音域は大型チェンバロと同じ場合もあるので大体のものが演奏が出来、割と小型に出来ていて、壁に長い部分を接して設置すると、三角の出っ張りが出来る感じで、場所をとらない為、比較的、初期に購入する楽器として普及版が作られたりしています。

これがヴァージナル

こちらはスピネット

弦が斜めなの分かります?

値段の話はあまり出したくは無いですが、グランドピアノ型のチェンバロが100万以上なのに対して、このスピネットはその半分~2/3の値段で手に入る場合があります。

昨日は茨城の北浦に行ってきました。
家からは東関東自動車道に入って、終点 潮来 から30分くらい。
潮来につく時、利根川の河口付近の上を通過中、このまま先が無くって天動説のように、端っこに来たらストンと落ちてしまうような錯覚になりました。お近くに方、ゴメンナサイ。
車が私の前には一台も走ってなくて・・・心細かったのです。
演奏会場の前。霞ヶ浦の隣の北浦が見えます。見えにくいですが・・・。


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チェンバロの鍵盤 [楽器]

今日は楽器の話
その中でも鍵盤を取り上げます。
それも鍵盤の演奏者に向いてる側面。

オリジナル楽器のものをご紹介。

これはかなり普通な感じのものです。半円形に削ってあります。
私の楽器の一つはこのタイプ。

こちらは
その部分が濃く塗られ、さらにどっとの模様が。ちょっとめずらしい。
指で触る部分がへこんでいます。すごいですね。堅いつげの木で出来ているのに。

次のは幾何学模様が型押しされた何か(多分、皮)が張られています。

うちのもう一台の一段鍵盤はエンジの皮が張られています。

一番度肝を抜かれたのがこれ!
思わず触ってしまいましたが、皮のようで切り込みの模様かと思ったのですが、でこぼこはあまり感じなませんでした。ので書かれたのか2枚の皮を組み合わせたのか、他にこんなのは見た事がありません。
白の部分はの下の方は丸く切られてます。

こんなのを楽しむのもチェンバロの面白さ!?ですね。


今日はセンター試験。
やはり小雪がちらつきました・・・。


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ポジティヴ・オルガン [楽器]

今日はちょっとチェンバロを離れ、同時期に使われていた鍵盤楽器の仲間、オルガンのご紹介。
教会や今では大きなホールにはパイプオルガンがあります。
それは固定の楽器で、持ち運べません。持ち運べるパイプオルガンがポジティヴ・オルガンです。
これは、最近とても使用頻度が日本でも増えました。
また、良い楽器も輸入されたり、日本の製作家が作ったり・・・でも、一番の理由は使用する楽曲が明確になってきたのもあると思います。
バッハの宗教曲・カンタータにはもともと想定されていたのでしょう。
チェンバロで弾く場合もありますが、チェンバロは世俗の楽器、オルガンに比べ、野蛮な音になってしまいがちです。
また、初期イタリア器楽作品や初期ドイツの器楽作品の通奏低音(低音に基づく古楽の奏法)にはオルガンの方がより合っているようです。

この写真のポジティヴ・オルガンは大変コンパクトに作られていて、移動も楽、さらに音も美しいでした。調律が大変です。
普通の車で(ハッチバックの)運べます。内部の下のほうの白い折りたたまれているのが「ふいご」。これが、膨らんで空気をパイプに送り込んで音を出します。鍵盤も中に収納できます。
これは昨年チェンバロと2重奏した時のもの。

昨日の私の楽しみ。
ベルギーのビール「ヒューガルテン」!!
ちょっと密かな贅沢をしてしまいました!!


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ヴァージナル [楽器]

今日はチェンバロの中のヴァージナルについて。

イギリスやネーデルランド(今のオランダ&北ベルギーあたり)で好まれていた楽器がフレミッシュ・ヴァージナルと呼ばれていて、横長長方形で、フェルメールの絵に「ヴァージナルを弾く女」とかで数点書かれています。
これはフェルメールではないですが。

この絵のように横長で鍵盤がその箱の中につくられているのに対して、鍵盤が前に出て、多角形スタイルがイタリアン・ヴァージナルです。大変華奢に作られていますが、音の立ち上がりはすごくはっきりしていて音量もかなりです。

これは久保田工房作のイタリアン・ヴァージナルです。

ジャック(音を出すつめが付いている木のアクション・・・音をはじき上げる部分)が響板内にある為、残響は通常のチェンバロに比べて多い。鍵盤の長さが一定ではないので、ちょっと弾くのは難しさもあります。フレミッシュスタイルは音が暗めの感じ。イタリアンは明るい音色。

イギリスのエリザベス一世はこの楽器の名手だったそうです。
聴いて見たいものです。






念頭にあたり・・・
義母が数年欠けて100円玉を大きな貯金箱に貯め、1月2日にあけて数えたら、16万近くもありました。ちりもつもれば・・・って本当です。なにかこつこつ私もやろうかと思いました。その100円玉と貯金箱です。


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楽器について他 [楽器]

昨年はじめたこのブログでは、皆様にチェンバロと言う楽器を知って頂きたいと思っていました。
ので、今年はもっとその話を交えて行きたいと思っています。
でも、脱線好きなもので、また3日坊主体質も加わり、さらには怠けぐせもあって思うようにいかないかもしれませんが・・・(って最初から弁解ばかり・・・)

前にはイタリアン、フレンチ、ジャーマンの楽器とモダンチェンバロの見分け方を書きました。
今日はもっと本質的な事を書きましょう!

チェンバロという名は、弦を弾き上げて音を出す鍵盤楽器の総称として日本では使っています。
グランドピアノ型のこの手のチェンバロは弦が鍵盤の延長線上に張られています。
これに対して鍵盤に向かって左から右に張られているのがあります。これをヴァージナルと呼びます。また、鍵盤から右側に斜めに張られているのがあり、これをスピネットと呼びます。

この画像の一番左がスピネット。 その先がフレミッシュ、フレミッシュ、ピアノフォルテ。


この中の右の木目がイタリアンヴァージナル。その向こうがフレミッシュ。
手前からフレミッシュ、そんでイタリアン。

フレミッシュについては後日、詳細書きます。
この楽器は全部、古楽研究会の教室にあります。

おまけ
今日、夜食べに行ったレストランでお誕生日メニュー頼んだらこのようなカードを貰いました!
ちょっとうれしい~


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楽器見学その2 [楽器]

引き続き楽器見学関連の話です。

カークマンのもう一台は2段鍵盤でした。
鍵盤は新しくなっていて、この博物館が手に入れた時は、すでにこうなっていたようです。
こうとは・・・上段は白鍵(今のピアノの)が黒、黒鍵が木目。下段はその逆です。

この楽器の特徴は低音側の側面にストップがついていて、音色の組み合わせを固定できます。
そして、左のペダルを踏むと、一番シンプルな音(8フィート一本)に瞬時に変わります。
また、リュートストップが付いていて、なんと下鍵盤はバフストップで、上鍵盤はリュートストップに右のペダルを踏むと変わります!!専門的でゴメンナサイ・・・

西欧楽器のとこではなく、民族楽器コーナーにあったウード
琵琶もリュートも同属楽器。
ローズがとてもきれいだったので、アップで撮ってきました。


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楽器見学 [楽器]

浜松に行ってきました。

8時に新宿をバスで出発。
浜松までの約3時間強、車中で野村氏のオリジナル楽器に関する話を伺う。
話は楽器を主軸に多岐にわたり、大変、面白い。
朝が早かったので、眠くなってしまうのではという心配は無用なものとなった。

博物館到着後、北風の吹く中、浜松といえば・・・のうなぎを食べに行きました。

その後、いよいよ野村先生の説明つき、参加者による試奏可能の見学ツアー開始!!

詳しい楽器に関する説明はすっ飛ばす事にするが、この博物館チェンバロのめだまであるフレンチ・チェンバロ
ブランシェに酔いしれる。装飾もすばらしいけれども、香りたつような音。凛とした音。

(ピンボケですみません)
家にあるチェンバロもその片鱗がある。良かった。

こちらは面白いイギリスのカークマン
蓋が足ペダル(右)を踏むと自動で開く。蓋の開け閉めで強弱が出る!

別の神経がいります・・・足に。

後は、美しいピアノフォルテ2台。

ウィーン式フリッツ作


やはりウィーン式 マーシャル作

チェンバロ奏者には、指にはじく感触が一番心地よい、自分の居場所を感じます。
音はチェンバロに近い初期ピアノでも、はじくという機構は、打つ(たたきつけるにしても、突き上げるにしても)機構になっているので、私の感覚では難しい・・・相容れにくい感覚があります。
器用では無いのでしょうね。

あっという間の3時間程が過ぎ、帰りのバスでは、しらす弁当を堪能しました。


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モダンチェンバロ [楽器]

今日も書けました!!

さて、モダンチェンバロについて。

19世紀初頭にはすっかり忘れられていた楽器チェンバロは博物館や貴族の館の隅っこ方でのみ、見られるものとなっていました。

が、ランドフスカという女性が興味を持ち19世紀終わりに、ピアノメーカーのかたとチェンバロを再現しようと、チェンバロの機構を調べ、ピアノの技術を使って生まれたのが、今は「モダンチェンバロ」と呼ばれるチェンバロです。

それに対して本来の昔のチェンバロを基にして創られた現在、普及したチェンバロは「ヒストリカル・チェンバロ」と呼んでいます。

ピアノが作られる前に使われていた楽器が、ピアノメーカーによって復興された為に、新しい機構(ピアノを作る技術を使って)が付加されて、面白くなったところと、う~んというところがあります。

代表的なモダンチェンバロ

ペダルが付いています。
これは、ピアノのペダルという機構を使って、レジスター(どの弦を、どの爪で音を出すかのところ)の変化を、簡単に出来るようにしました。こうする事によって、通常、開いている手でレジスターの変化をしていたところ足で何処の場所でも出来るので、音色の変化が簡単に、瞬時に出来るようになったわけです。

しかし、胴体はピアノの構造による機構(弦の張力がピアノは強いため、金属を中に使用して、フレーム作り仕様になっている)で創られ、箱自体が響くというチェンバロの響きとは異なるものが出来ている。
その為に、聞き比べると、断然響きの豊かさの違いははっきりしています。

私が勉強を始めた頃は、まだ、チェンバロ自体がそれほど無かった為、このモダンチェンバロを大学でお借りして練習しました。でも、凄くしあわせでした。

違う楽器のように考えて、モダンの作品(コンテンポラリー)が最近はチェンバロ、時に、モダンチェンバロ様に作られていることもあって、使用、鑑賞すると面白いものです。

今日のおまけ:テレビでつられて購入した「スイプルスイパー・・・?」です。
猫の毛も良く取れます・・・が、結局、回転ブラシの掃除が大変かも。


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