実になること [レッスン]
おとといの日曜日。
私の所属している古楽研究会のチェンバロレッスン生を対象に、オーディションが行われました。
これは、日頃の積み重ねを披露し、発表会ではなく、自分がどのあたりまで習得できたか確認する場です。2か月ほど前に発表された、課題曲と自由曲、そしてお話を行う。チェンバロの奏法に必要な要素を大まかに4つ~5つほどに分けて課題が出されます。要素はこのような感じ
1.舞曲の感覚・・・バロック時代の重要なレパートリーの一つ、拍節感を生き生きと
2.楽器を響かせる力・・・チェンバロの良い音色を出しましょう
3.様式感(形式の違い)・・・初期バロックと後期バロック、国の違い、善しとするものが違います、はっきりと把握しましょう
4.対位法曲・・・各声部の弾き分け(フーガとかですね)
5.弾きとおす力・・・無窮動的な楽曲もへこたれないで演奏する力
6.お話:演奏に必要な事項を5分程度にまとめて話す(楽器について、バロックとは?、組曲とは?など)
というもの。入門、初級、中級と進むにつれ演奏する時間も増えていく。中級の方だと一人40分ほど。これはレッスン生を評価するものではなく、どの程度の理解をしたか、何が足りないか・・・等を、自分で把握し、これからの勉強に反映させていくという主旨で行われます。
とは、いえ、複数の講師や参加者の前で演奏してしゃべるということは大変なことでしょう。でも、多くの受講生が参加しました。このオーディションをこなしていくと、レクチャーコンサートが出来るようにもなります。弾くばかりでなく、その楽曲の持つ背景も同時に学んでいくのが大事なことです。このようなアプローチをすると現在から離れた時代の音楽をやっていく上で、結局は理解がはやまると思います。
ここで、演奏お話をしました。
演奏の後は、もちろん皆さん一緒に、美味しいワインとかで雑談・・・長く疲れた一日だったけれど、生徒さんの頑張りに、ああ~私ももっと練習、勉強しなくちゃなあ・・と感じた一日でした。
5時間 [レッスン]
今日は朝11:00~1700まで、途中昼食休憩を入れて5時間びっちり「通奏低音 基本1」講座を行いました。
参加者は4名。
音楽大学出身が3名で、○も○びホールのチェンバロ講座を受けたメンバーです。
通奏低音は前にも書きましたが、歴史的には「和声学」が確立されるより前からあったので、この低音に付された数字、つまり「数字付き低音」の意味は、和声をかじった人にはちょっと理解するのに、時間がかかる時があるんです。というのも、この数字は後にまとめられた和声に使われるようになるので、和声学で学んだ事に結びつけながら考えると、数字でどの音を表しているのか頭に直接うかぶ前に、ワンクッション出来てしまうからです(転回形??禁則は??など、頭をよぎる)。
そんな、回路を切断するためにも、導入にこの5時間は必要な時間だと思っています。
今日参加された4名の方々、お疲れ様です。でも、ちょっとがまんしてやっていると、音がす~っと浮かぶようになりますよ。
という私も昔、苦労したけれど、今では、数字を見ると、音が浮かんでくるようになりました。
真剣に、数字に取り組む面々です*皆さんに了解とっての掲載です
で、終了後、これでクールダウン!!